どちらかというと、わたしは個人主義です。
子供の頃から部活動やサークル活動、友だちとの集まりでも、ダラダラ一緒にいるよりさっさと帰る方でした。
田舎ののんびりした環境で育ったので、早く帰宅して何をしていたわけでもないのだけれど、人と一緒にいることや、一緒に何かをすることにそれほど価値を感じていなかったのだと思います。
時は過ぎ、大人になるにつれ競争にさらされ、人より先んじなければという観念に支配されるように。
どっちが上なのか、マウンティングしたりされたり、「いじり」も日常のコミュニケーションに含まれていました。
そんな東京生活で、どうやって人より抜きん出るかを考えていたとき、2006年にアーユルヴェーダの施術を受けに行きました。その頃個人サロンが流行っていて、儲かる商売を偵察しに行ったのです。
そんな打算的なわたしが、突然つながりの体感を得ました。
施術を受けながら、森の中の草の上に大の字で寝そべっているようなイメージが湧いてきて、「あ、わたし鳥とも木とも虫とも草とも全部と繋がっているんだ、生命体としてDNAが繋がっている」と突如浮かんできたのです。実感が湧いたと言った方が正確かもしれません。そしてなんとも温かい気持ちが湧き上がってきて、すっきりし、とても元気になりました。
普段のわたしは、繋がりというと人付き合いやコミュニケーションの現実面を考えていますが、この見えないつながりこそが、人を根源的に、元気にするものだと信じています。歴史が積み上がっていくつながり、エネルギーが循環する中にいるつながりなど、少し立ち止まって感じてみると、人生の見え方が変わってくるのではないでしょうか。
人と出会い繋がり、つながりを体感するために内観することで、個人の人生や社会を豊かにすることが私のミッションです。